カイサカネラン


長野県(産地A) 2004.9.5 画像をクリック

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増補改訂新版 日本の野草(山と渓谷社)に掲載された画像
長野県(産地A) 2005.9.4 画像をクリック(800×1200)

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長野県(産地B) 2008.9.1 画像をクリック

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長野県(産地A) 2009.9.6 画像をクリック

長野県(産地A) 2009.9.6

 (15個体見つかった新たな産地C)
長野県(産地C) 2009.9.13 画像をクリック

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長野県(産地D) 2013.9.4 画像をクリック

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カイサカネラン
ラン科サカネラン属
旧学名 Archineottia japonica M.Furuse(カイサカネラン属)
前学名 Neottia japonica (M.Furuse) K.inoue(サカネラン属)
新学名 Neottia furusei T.Yukawa. et Yagame(サカネラン属)

落葉広葉樹林下の腐葉土の厚く堆積した場所に生える
高さ10〜15cmの腐生植物。
サカネラエゾサカネランに似るが、 唇弁はサカネラン
ほど大きくなく、植物全体が緑色を帯びる。
花序や子房に短い白毛が密生、花期も8/下〜9/中旬と
他のサカネラン属より明らかに遅い。
カイサカネランは1948年、植物研究家の古瀬義氏が山
梨県三ツ峠で発見、檜山庫三博士により、和名のみ発
表(野草16巻6月号)された。
正式には記載されなかった為、古瀬氏はこのグループ
の専門家である中国の陳博士に標本を託し、中国植物
分類学報で発表した。
(学名 Archineottia japonica M.Furuse)
信州大学の井上健先生はArchineottia属として発表した
が. Archineottia属はNeottia属に含めるのが適切という
見解を後に示された。
(学名 Neottia japonica (M.Furuse) K.inoue)
2009年. 遊川知久・谷亀高広両博士によって学名が
変更される。(Neottia furusei)

国立科学博物館の研究報告 (2009年6月刊) 「東アジア
に於けるサカネラン属の分類学的再検討」でカイサカネ
ランの命名上の問題として理由を記している。

図鑑にも掲載されていない珍しい植物であるが. 長野県
の植物研究家.今井建樹氏. 池田登志男氏, 筆者によっ
て.1998年8月22日. 30年ぶりに再発見する。
この日はミヤマツチトリモチの調査に同行していて.この
大きな発見に立会うことができた。
案内していただいた今井建樹. 池田登志男両氏には記
して感謝の意を表したい。
1998年〜2007年の10年間で7度訪れている。 (未掲載)
2004年9月5日の調査は25個体を確認.子房の膨らんだ
個体も何点か観察できた。
今回 (2005.9.4) の調査は15個体を確認したが. 蕾の個
体が多く、開花株は少なかった。
この珍しい腐生ランは殆ど解明されておらず..今後の研
究成果に期待したい。
2007年8月.環境省が発表した見直しリストで「絶滅危惧
TA類」 CRとして新登場した。
2008年9月1日の撮影地は1998〜2007年に.観察した場
所とは直線距離で20km以上離れている。
2009年は長野県3箇所の産地を訪れたが. イタヤカエデ
シナノキ.などが占有する林床に産地Aで22個体、産地B
で17個体、産地Cで15個体を確認、2013年は産地Dでも
5個体、2017年は産地Eで8個体確認する。

2014年以降のカイサカネラン2は別のページを設けた。


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       30年ぶりに再発見された個体(蕾)
       長野県(産地A) 1998.8.22

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    長野県(産地A) 2007.9.9 画像をクリック

   長野県(産地B) 2008.9.1 画像をクリック

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        (新たな産地Cで15個体確認)
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      長野県(産地C) 2010.9.8

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